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RSS 東ちづる、ピーター・フランクル、礼文島

<<   作成日時 : 2008/09/12 10:25   >>

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離島はいいなあ、東ちづるさん、ピーター・フランクルさん、そして礼文島桃岩荘の来客
 なにか意味ありげな3題話のようですが、単に島つながりの話題を3つ並べただけでございます。ではまず、レイディー・ファーストで東ちづるさんから。
 残念ながら(?!)、東さんはもうご結婚されてしまいましたが、かつては何度も「お嫁にしたい女性有名人ナンバー1」に選ばれた、素敵な女優さんです。その東さんは、瀬戸内海に浮かぶ広島県の因島(いんのしま)のご出身です。因島市は市町村合併で2006年1月10日から尾道市となっていますが、島名の「因島」はちゃんとそのまま残っています。
 面積34.97平方キロメートル。これは離島では44番目の大きさで、決して大きな島ではありませんが、しまなみ街道の島ですから全国的に広く知られている島です。でも、今日は島の紹介ではなく、東ちづるさんのお話です。
 9月7日の朝日新聞朝刊のコラム「地球がみえる ふるさとへの手紙」に東さんが登場しました。その記事によりますと、東さんは18歳まで因島で暮らしていました。
「海でへとへとになるまで泳いで、里山でセミ捕りをして。あの年代を自然の中で過ごせてよかったと思います。いまでも帰ると必ず大浜崎の灯台に行きます。白い灯台がきれいでねえ」
 と、島の思い出を話されています。そして16年前、東さんはテレビで偶然に白血病と闘う17歳の少年を見ました。その画面に見えた背景から、彼が東さんの母校の後輩だと知りました。テレビで淡々と話す彼が心の中で、「生きたい」って叫んでいる気がしたそうです。このことがきっかけで、東さんは骨髄バンクの支援を始めたのです。別な資料によりますと、そのご縁で全国骨髄バンク推進連絡協議会会長の大谷貴子さんとも親交を深められ、骨髄バンクや白血病に関するドラマ、映画にもたくさん出演されるようになりました。そして、彼女はこう話します。
「彼は私の人生の恩人です。ボランティアによって私自身の生き方が変わりました」
 東さんが、戦争で傷ついた子どもたちのリハビリを行なう「ドイツ国際平和村」の支援や、「あしなが育英会」など数々のボランティア活動に積極的に参加されていることをご存知の方も多いと思いますが、その活動の原点が、故郷の島の白血病の青年との出会いにあったのですね。そして、私は思いました。東ちづるさんが強いボランティア精神と旺盛な活動力をもつ女性に育ったのは、因島の自然の中で人間らしく育ったことによるところが大きいのではないか、と。朝日新聞の記事は次のような彼女の言葉で結ばれていました。
「ふるさとは私のベースをつくってくれた所。島は過疎化が進んでいます。いつか何か、一緒にやろうよっ、ていう気持ちですね」

 さて、話はここで急に変わります! 日本の総理大臣が突然、「僕やめちゃうからね」という珍事を再び引き起こした後の9月6日、読売新聞の「サプライズ辞任」という連載コラムに、ピーター・フランクルさんが登場されました。フランクルさんはハンガリー出身(1953年生まれ)の数学者にして大道芸人。1988年に日本に移住され、テレビ、新聞にもしばしば登場し、また『ピーター・フランクルの頭の良くなる英語』(2002年三省堂)や、『ピーター流わくわく旅行術』(2002年岩波ジュニア新書) など多くの著書でも広く知られています。
 もちろん、“首相突然辞任劇”は本欄の話題ではありません!! その記事を見て、今年(2008年)4月25日19時30分から放映された、NHKテレビの「地球発 日本をどうする」という番組での、ピーター・フランクルさんの発言を突然思い出したのです。彼はこういうことをいっていました。
「私は離島が大好き。なぜかというと、島にはいい日本人が残っているから。悪い人は島にはいられないんです」
 これと同じような発言では、本欄でも紹介した元プロ野球投手、村田兆次さんの「離島の子供は素直だ。ほんとうにいい子で、離島を回って野球の指導をしているとそれがよくわかる」という言葉も思い出します。

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日本最北端の島「礼文島」の、最北端「スコトン岬」の絶景。前方に見える岩は「トド島」と呼ばれています。

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瀬戸内海はたくさんの島が浮かぶ、日本のエーゲ海と呼ばれています。これは周防大島付近の海です。東ちづるさんは、瀬戸内海の因島で生まれ、18歳まで過ごされました

 ここで、話はまたまた急展開しまして、北海道の礼文島に移ります。8月9日朝日新聞の「日本最北の島 利尻・礼文」の連載コラム最終回に、礼文島のユースホステル「桃岩荘」の心温まる話が紹介されていました。毎年、6月から9月まで礼文島の香深港にフェリーが着く度に「お帰りなさい!」と「桃岩荘」のヘルパー(スタッフ)が旗を振って叫んでいる姿が見られます。そして来客がホテルに到着すると、宿泊者同士が「ただいま」「おかえりなさい」と、家族が我が家に帰ってきたような挨拶を交わすのだそうです。
 このホテルの宿泊者はグループで、島北端の「スコトン岬」から南西部の「桃岩荘」まで約30キロを歩く「8時間コース」に参加しています。このコースを実際に歩くには10時間以上かかり、かなり体力を要するので、参加者は互いに助け合わなければ歩き通せないといいます。この歩きで見知らぬ者同士に、自然に仲間意識が湧いてくるのですね。それで、夜には全員でミーティングをし、足の痛みも忘れて歌い踊りすっかり家族のようになってしまうのです。一緒に歩き歌った仲間は全員、また礼文島に戻ってくるといって帰るのだそうです。
 こういう、人との出会いと仲間意識の醸成は、礼文島という自然と密接な関係がありますね。この日本最北端の島を北から南に縦走して、美しい自然に触れ、またその厳しさに体力を消耗しながら長時間歩く過酷な体験が、誰の心の奥底にも秘められている「自然を素直に愛すること、他人と心を許しあう気持ち」を、わだかまりなく表に出してくれるのです。もちろん、このような体験は礼文島だけに限られたことではなく、どの離島、あるいは本土でも可能なことです。
 離島という海に隔てられた特別な環境には、人が人らしく生きるための大きな知恵と力が秘められているのだと思います。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
島という環境が人間に与える影響は大切だなと思いました。やはり人間は自然から離れたところでは健全に育たない。島は自然が凝縮されて残っているところだと思います。
チャコ
2008/09/17 07:17
人は植物や動物と身近に暮らして育たなくてはダメ、本当にそう思う。私自身はもう間に合わないが、そういう子育て運動があれば参加したい。コンクリ、ゲーム機、ケータイから子供を守らなくては!!
そらソラ空
2008/10/04 06:35

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